コンテンツにスキップ

メトロイドプライム ピンボール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
メトロイドプライムピンボール
ジャンル SFピンボールアクション
対応機種 ニンテンドーDS
開発元 フューズゲームズ英語版
発売元 任天堂
シリーズ メトロイドシリーズ
人数 1〜8人
メディア DSカード
発売日 アメリカ合衆国の旗 2005年10月24日
オーストラリアの旗 2005年12月1日
日本の旗 2006年1月19日
欧州連合の旗 2007年6月22日
対象年齢 ESRB: E
OFLC: G
CERO: 全年齢
PEGI: 3+
売上本数 日本の旗 1万本以上 (2008年5月)
その他 DS振動カートリッジ対応(ニンテンドーDSiニンテンドー3DSを除く)
テンプレートを表示

メトロイドプライム ピンボール』(METROID PRIME PINBALL)は2006年1月19日任天堂が発売したニンテンドーDSピンボールゲームである。DS振動カートリッジ同梱。

内容

[編集]

メトロイドプライム』の惑星ターロンIVを舞台に、モーフボールとなったサムスをピンボールの球に見立ててゲームを進める[1]。従来のピンボール同様、テーブルの下に球を落とすとミスとなるほか、敵からの攻撃でダメージを受けたり、メトロイドにエネルギーを吸収されることで体力が0になるとミスになる。

アイテムやイベント(コンバットモード)によってはミサイルやボムを発射したり、モーフボールを解除してビームの連射攻撃をすることもある。

モード

[編集]
マルチミッション
各テーブルでミニゲームをクリアしたり、ボスを倒すことで得られるアイテム「アーティファクト」を集めていく。
シングルミッション
ひとつのテーブルでスコアアタックや、(ボスを倒すまでの)タイムアタックを行う。
ワイヤレスミッション
無線通信による1カートリッジ対戦プレイ。最大8名まで同時にプレイし、先に100,000ポイントを獲得したプレイヤーが勝利となる。

ステージはラヴァケイブスをモチーフとしている。

テーブル

[編集]
マルチミッションで最初からプレイできるテーブル。
ミニゲームを複数発生させることで、別のテーブルに移動出来るようになる。
  • フリゲートオルフェオン
フリゲートオルフェオンのBGMは、第一作『メトロイド』のブリンスタのBGMが使用されている。
  • ターロンオーバーワールド
上画面にボスがいるテーブル。
  • アイスバレイ
ボス サーダス
  • フェイゾンマインズ
ボス オメガパイレーツ
  • アーティファクトテンプル
ボス メタリドリー
  • インパクトクレーター
ボス メトロイドプライム

ミニゲーム

[編集]
  • パラサイト
  • メトロイドマニア
  • スペースパイレーツパニック
  • ストライカーシューティング
  • フェイゾンマルチボール
  • ウォールジャンプ

開発

[編集]

ニンテンドーDSの2画面を立てにするとピンボール台になるというアイデアがきっかけで、任天堂から『スーパーマリオボール』で実績のあったフューズゲームズにオファーが寄せられた[2]。 メトロイドを題材とすることは任天堂からの提案だが、偶然にもフューズゲームズも同じことを考えていたことが判明し、興奮したとフューズゲームズのエイドリアン・バリットは「Nintendo Online Magazine」91号で振り返っている[2]

バリットの「ハイテクで宇宙的な雰囲気のものを作りたい」という考えから、フリゲートオルフェオン[注釈 1]がプロトタイプの題材に選ばれた[2]

スーパーバイザーを務めたヒロ山田は、成果物を見た際、彼らが『メトロイド プライム』の世界観を的確に再現していると思ったと「Nintendo Online Magazine」91号でのインタビューの中で振り返っている[2]。NOA(Nintendo of America)の関係者からの評判も良く、「『サムスがモーフボールから起き上がってラピッドシューティングするのを作ってくれ』と言ったら本当にすぐ作ってくれて。これは行ける、と思いました。」とも話している[2]。 ボールや武器のパワーアップといったGC版の『メトロイドプライム』の要素がピンボールに落とし込まれた[2]。 要素の選定はフューズゲームズに任されたものの、任天堂側は、イギリスにある同社のオフィスに赴き、「世界観は『メトロイドプライム』に限定してほしい」「ボールをはじいた際に無反応なのは避けてほしい」といった要望を伝えることもあった[2]

また、タッチスクリーンを応用したナッジも導入された[2]

評価

[編集]

IGNのお茶缶は、2022年に遊んだゲームの中でよかった作品の一つとして本作を挙げており、敷居の低さや完成度の高さに加え、大作の合間に遊ぶと癒しになると評価している[3]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 海外版ではパイレーツフリゲート

出典

[編集]
  1. ^ アクション要素を盛り込んだ“戦う”ピンボール「メトロイドプライム ピンボール」”. ねとらぼ (2005年12月2日). 2023年1月10日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h 「メトロイドプライム ピンボール」開発スタッフインタビュー”. Nintendo Online Magazine (2006年2月). 2006年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月10日閲覧。
  3. ^ お茶缶 (2023年1月6日). “2022年を振り返る個人GOTY:お茶缶 3Dプラットフォーマーを満喫しつつ、『メトロイドプライム ピンボール』に癒やしを求める”. IGN Japan. 2023年1月10日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]